ガクチカと自己PRの違いとは?使い分けのコツを新卒採用担当が解説【例文付き】

ESを書く就活生のイメージ

こんにちは、サンクスラボ㈱ 新卒採用の藤田です!

最近、学生と会話するときに「ガクチカ」や「自己PR」の整理が苦手…。といった声をよく聞きます。
また、ある大手求人サイトの調査調査によると「ガクチカ」は就活用語として2年連続1位を獲得しています。

それだけ多くの学生が意識して、悩んでいるテーマなんですね。

皆さんは、こんなこと考えたことありませんか?
「どちらも自分をアピールするものなのに、何が違うの?」
「同じエピソードを使っちゃダメ?」

今回は、新卒採用担当者の視点からガクチカと自己PRの違いをわかりやすく解説していきます。
書き分けのコツもお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

目次

そもそも「ガクチカ」「自己PR」って何?

まずは基本をおさらいしておきましょう!

ガクチカとは

「学生時代に力を入れたこと」の略称です。

サークル、アルバイト、ゼミ、ボランティア…テーマは何でもOK。
大事なのは「何をしたか」だけじゃなくて、「なぜ取り組んだの?」「どう工夫したの?」「何を学んだの?」まで伝えることなんです。

正直なところ、採用担当としては「すごい成果」よりも「どう考えて行動したのか」のプロセスの方が気になります!

自己PRとは

「自分の強み・長所をアピールすること」です。

あなたがどんな人で、どんな強みを持っているのか。
そして、その強みが入社後にどう活かせるのか。
——ここまで伝えてもらえると、「ぜひうちの会社に!」と思えるんですよね。

ガクチカと自己PRの違い比較図

【一覧表】ガクチカと自己PRの違い

違いを表にまとめてみました。
こうやって見てみると、けっこう違いますよね?

ガクチカ自己PR
目的結果への取り組み方・プロセスを伝える強み・長所をアピールする
私たちが見ているポイント物事への姿勢、思考プロセス、価値観入社後に活かせる能力、人柄
伝える内容結果→経験の背景→課題→行動→学び強み→根拠となるエピソード→活かし方
主語のイメージ「〇〇に取り組みました」(経験が主役)「私の強みは〇〇です」(自分が主役)

ざっくり言うと、ガクチカは「過去の経験」を、自己PRは「今の自分の強み」を伝えるもの
この違いを意識するだけで、グッと書き分けやすくなりますよ!

採用担当が教える!なぜ両方聞くの?

「似たような質問なのに、なぜ両方聞くの?」って思いますよね。

というのも、私たち採用担当は皆さんのことを多角的に知りたいんです。
一つの質問だけだと、どうしても見える部分が限られてしまうので…。

ガクチカで見ていること

  • 困難にぶつかったとき、どう向き合う人なのか
  • 何にモチベーションを感じるタイプなのか
  • 周囲とどんなふうに協力できるのか
  • 振り返って次に活かせる人なのか

自己PRで見ていること

  • 自分のことを客観的に理解できているか
  • その強み、うちの仕事で活かせそうか
  • 会社の雰囲気に合いそうか

つまりガクチカでは「過去の行動パターンとその再現性」を、自己PRでは「これからの活躍イメージ」を見ているんですね。
だから両方しっかり伝えていただけると、「あなたのこと、よくわかった!」となるわけです。

ESを確認する採用担当者

9割が悩む「何を書けばいいかわからない」を解決!

またまた別の大手求人サイトの調査によると、自己PRを書くときに悩んだ先輩は全体の9割近くいるとのことです。
しかも、その悩みの多くが「アピールポイント選び」だったそうです。

「自分には強みなんてない…」
「何を書けばいいかわからない…」
——これ、めちゃくちゃ多い悩みなんですよね。

でも大丈夫です!
3つのステップで整理すれば、スッキリ書き分けられるようになります。

ステップ1:まず「経験」を書き出してみよう

いきなり「強み」を考えようとすると難しいので、まずは学生時代の経験をバーッと書き出してみましょう。

  • サークル・部活動で頑張ったこと
  • アルバイトで工夫・意識したこと
  • ゼミ・研究で取り組んだこと
  • 趣味や個人的なチャレンジ

大きな成果がなくても全然OK!
「自分なりに工夫した」「コツコツ続けた」という経験があれば、それで十分ガクチカになりますよ。

ステップ2:経験から「強み」を見つける

書き出した経験を振り返って、「どうしてうまくいったっけ?」「どんな行動をとったっけ?」と考えてみてください。
たとえば、アルバイトで売上を伸ばした経験があれば…

  • お客様の話をじっくり聞いた → 傾聴力
  • 新しい売り方を提案した → 提案力・発想力
  • 毎日コツコツ続けた → 継続力・粘り強さ

こんなふうに、経験の中に強みが隠れているんです。
ぜひ自分の強みを見つけてあげてくださいね!

ステップ3:ガクチカと自己PRに振り分ける

最後に、こんな基準で振り分けてみましょう。

ガクチカ向き自己PR向き
プロセス(過程)がしっかり語れるいろんな場面で発揮できる強み
課題解決のストーリーがある仕事で活かせそうな能力
成長や変化がわかる一言で「私は〇〇な人」と言える
ガクチカと自己PRを書き分ける3ステップ

同じエピソードを使ってもいいの?

こちら、すごくよく聞かれる質問です。
結論としては、同じエピソードを使っても問題ありません!

ただし、伝え方は意識的に変えてくださいね。
採用担当としては、「あれ、さっきと同じ話だな…」と感じてしまうのはもったいないので。

【例】カフェのアルバイト経験を使う場合

カフェでアルバイトする学生のイメージ

▼ ガクチカとして伝える場合

カフェのアルバイトで、新人スタッフの離職率を50%から20%に改善しました。
きっかけは、新人がすぐ辞めてしまうことに課題を感じたことです。
原因を探ってみると、マニュアルがわかりにくいことが判明しました。
そこで写真付きの手順書を作成し、先輩がフォローする体制も提案してみました。
この経験から、「まず原因を探って、周りを巻き込んで解決する」ことの大切さを学びました!

取り組みのプロセスと学びがメイン!

▼ 自己PRとして伝える場合

私の強みは「課題を見つけて改善につなげる力」です。
カフェのアルバイトでは、新人の離職率の高さに着目し、原因分析から解決策の実行まで主導しました。
御社でもこの強みを活かして、現場の「もっとこうしたらいいのに」を形にしていきたいです!

強みと入社後の活かし方がメイン!

・・・どうですか?
同じ経験でも「切り口」を変えるだけで、違う内容になってませんか?

採用担当が「惜しい!」と思うNGパターン

せっかくなので、よくある失敗パターンもご紹介しますね。
これを避けるだけで、グッと印象が良くなりますよ!

❌ NG①:結果だけ伝えちゃう

惜しい例:「売上を20%アップさせました」

こうすると◎:なぜその結果が出たのか、どんな工夫をしたのか、プロセスを入れましょう!

❌ NG②:強みがフワッとしすぎ

惜しい例:「コミュニケーション能力があります」

こうすると◎:「相手の本音を引き出す傾聴力」みたいに、具体的に言い換えてみましょう!

❌ NG③:ガクチカと自己PRがイコール状態

惜しい例:両方で全く同じ内容を使い回す

こうすると◎:切り口を変えて、違う側面をアピールしましょう!

まとめ:違いを理解して、自分らしくアピールしよう!

今回のポイントをまとめますね。

  • ガクチカ:過去の経験から「取り組み方・プロセス」を伝える
  • 自己PR:今の自分の「強み」を伝えて、入社後の活躍をイメージさせる
  • 同じエピソードでもOK:切り口を変えれば、ちゃんと使い分けられる!

両方をうまく使い分けることで、あなたの魅力が多角的に伝わります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事を参考に、ぜひ自分らしいガクチカと自己PRを作ってみてくださいね。

あなたの就活を、応援しています!

就活を頑張る学生のイメージ

一人で悩まず、実際の新卒採用の担当者に相談してみませんか?

「記事を読んだけど、まだ不安…」「自分のガクチカ、これで本当に大丈夫かな?」
そんな方のために、サンクスラボではカジュアル面談を実施しています!

カジュアル面談では、就活に関するあなたの困りごとや悩みをじっくりヒアリングして、採用担当の視点からアドバイスさせていただきます。
もちろん、今回の記事でお伝えした「ガクチカと自己PRの書き分け」についてのご相談も大歓迎です!

💬 参加した学生の声

ありがたいことに、カジュアル面談の学生満足度は 4.82 / 5.00 という高評価をいただいています。

  • 「自己分析の深め方がわかった!」
  • 「人事目線でのアドバイスが参考になった」
  • 「モヤモヤしていた悩みがスッキリした」

選考ではないので、リラックスしてお話しいただけます。
「ちょっと話を聞いてみたいな」くらいの気持ちで、お気軽にご参加くださいね!
※エントリーの後「カジュアル面談希望」とお伝えください

投稿者プロフィール

藤田@サンクスラボ
藤田@サンクスラボ
大学卒業後、5年間人事、総務業務に携わる。
大学卒業後に入社した会社で障がい者雇用業務に従事した経験から、就労に困難を感じている人に対する支援に、やりがいを感じる。
経験を活かしながら支援の一助になるべく、サンクスラボへ入社する。
読者の皆様に面白いと思ってもらえるブログを作りたいと思います!
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